虚構に生きる

高二中二小二のあの頃の気持ちに戻ろうというコンセプトなのです。

2017-01-01から1年間の記事一覧

ハグ

抱きしめられたい。壊れるぐらい抱きしめられたい。息ができないぐらい。肋骨が肺を押し込んで中の空気を出すぐらい。いっその事、腕や肋骨を折るぐらいに強く抱き締めて欲しい。 潰れるぐらい求められたい。そのぐらい強く求められたい。一緒になって混ざっ…

ポリエステルとお尻

早く脱がせて欲しい。 安物のポリエステルのパンツが少し肥えた尻に食い込んで痒い。 下着越しのこそばゆい愛部をするぐらいなら、その手をお尻まで回して肌を掻いて欲しい。 痒みをとるべく尻をベッドにおしつける私のささやかな抵抗は、どうやら男の劣情を…

もう少し乳首を吸わせてやればよかった。

三度の飯よりセックスが好きそうなこの男は、私の乳首を赤ん坊のように舐りながら、ねぇ気持ちいい、なんて気持ち悪い事を聞いてくる。 喘いでみたり、悶てみたり、はたまた流し目を使ってさも感じているていで男の欲情を誘う。愛してくれるから。そうすると…

聡と賢治のお下がり

聡と賢治のお下がりだ。 おさがり癖はいつものことだ。 兄が一度も着なかったお古。着古したお古。物心ついた時から他人のおこぼれを貰い続けてきた。 お昼ごはんのミルメーク付きの牛乳とか、キャンプの飯盒の残りとか、修学旅行のペアとか。 下の下で平々…

猫の交尾

にゃーにゃー猫が鳴いている。猫の交尾。 いや縄張り争いか。わからない。 喧嘩する雄猫達? 違う、たぶん、セイキを出し入れして、あえいで、いるのだ。 少し面白いのは、二匹が同時に、同じようなタイミングで唸るんだ。 にゃー、にゃーって。 猫のペニス…